【福井】金剛院の深沙大将と執金剛神が素晴らしすぎた【快慶】

金剛院は「丹後のもみじ寺」と呼ばれている。山名は鹿原山、慈恩寺。三重塔付近は確かに紅葉の時期に来たら最高だろうなと感じる。もみじの植林が江戸時代から行われていて、総数が数千本だという。 

快慶の若手時代作「深沙大将立像」は宝物殿に安置されている。特別料金なのか、年末に伺い拝観料が800円。入口から入り正面中央に阿弥陀如来坐像。両サイドには金剛力士像、阿弥陀如来の脇を増長天と多聞天が立つ。

快慶作の２体は入口右手前に安置されている。深沙大将立像は全国的にも数点しかなく貴重。右手に蛇を持つパターンだが、金剛院の深沙大将は紛失したのか蛇は持っていない。脚に象皮をまとい、像の口から脚を出している珍しい姿。深沙大将は多聞天の化身とも言われ、三蔵法師を砂漠で救った話も有名で、西遊記の沙悟浄のモデルでもある。 全体の照明を落とし、当時の状況に近いシチュエーションで見せてくれたりと、拝観者もいなく快慶仏を様々な角度から独占して楽しめた。はるばる舞鶴に来た甲斐があった。深沙大将の右に安置の執金剛神立像も見応えがあったが、やはり深沙大将の存在感が大きい。とにかくいい時間を過ごせた。 

金剛院のHP⇒https://konngouin.lovepop.jp/index.html

本尊は馬頭観世音菩薩。農耕の守り仏として、畜産・交通・競馬などの信仰を集めている。 馬頭観音参拝で馬くいく、という上手い貼り紙があった。

松尾寺のHP⇒http://www.matsunoodera.com/index.html