飯塚カンパニーから販売されている「ポイズンリムーバー」の使用方法です。いざというときに使用方法がわからないと意味がありません。事前に使用方法を予習しておきましょう。
とにかく冷静に
蛇にかまれたり、鉢に刺されたりしても、決して慌てず冷静に行動することを心がけましょう。
騒いで動き廻ると、逆に体内への毒の拡散が早くなります。特に子供はパニックで騒ぐ可能性が高いですが、「動いたら毒が周るよ!」と言い聞かせて静かにさせましょう。
血液の循環を弱める
毒蛇などの「毒性の強い生物」にかまれた時は、体内への毒の拡散を遅らせるため腕をタオルなどで締め付けます。
傷口から心臓に向かって5~10cmのところで、タオルなどで指が1本入るくらいにしっかりと締めて、血液の循環を弱めます。
注意点は血液の循環を完全に止めないようにすること。説明書には「10~15分毎に90秒づつタオルなどを緩めて下さい」と記載されています。
ポイズンリムーバーで毒を吸引する
2分以内に毒を吸引しよう
噛まれたり、刺されたりしたらなるべく、遅くとも2分以内にポイズンリムーバーを使用し応急手当をする事が最も効果的だそうです。
蛇にかまれた時は 15分後の使用では効果が少なく、30分後では効果がほとんどありません。
マウスピースを選ぶ
ポイズンリムーバーのマウスピースは片側が「小口径」で、反対側が「大口径」になっているので、傷口に応じてマウスピースを差し替えて使用しましょう。
ピストンレバーを引き上げ吸引する
マウスピースを傷口にあて、ピストンレバーを引き上げ約60~90秒の間はそのままの状態にしておきます。すると皮膚の表面はマウスピース内に吸引(バキューム作動)されます。
時間が経ったらピストンレバーを押し下げ、初めの位置に戻し吸引を終了させます。この作業を数回繰り返して毒液を抽出していきます。
吸引時間は毒レベルに応じて
蜂や毒蛇にかまれた場合は、3分以上バキューム作動をして下さい。クモやサソリは1~2分、蚊や虻は20~30秒ほど吸引します。海でクラゲやオコゼなどに刺された場合は2~3分の吸引。
ポイズンリムーバーの外し方
バキューム作動しているポイズンリムーバーは、ピストンレバーを押し下げると簡単に外れます。
その時に皮膚の表面に吸出された毒液が出ているので、その毒液を飛び散らさないように注意すること。吸引している状態のまま無理に外すと毒液が飛び散る原因になるので注意しましょう。
外した後は毒を洗ってね
毒液は石けんと水を使って、注意深く洗い落としましょう。その後で、消毒し救急ばんそうこうを貼って傷口を塞ぎます。
完全に手当を済ませたら、マウスピースを外して洗い、付いている毒液を全部取り除き、マウスピースを消毒します。
この時にポイズンリムーバーの本体は洗わないように。本体内部を濡らすと、プラスチックシリンダーに亀裂が生じたりするそう。繊細な道具なので、取り扱いには十分注意ですね。
ポイズンリムーバーの注意事項
傷口が出血している場合は、本体のシリンダー内部にまでも血液が入る場合があります。この時は、再度の使用はせず使い捨てにすること。本品の使いまわしは血液感染症の可能性があるので出来るだけ避けましょう。
まぶたや口びるなどの皮膚の敏感なところには使用しないように。
ポイズンリムーバーはあくまでも応急処置であると考えて、出来るだけ迅速に医師の手当を受けることがポイントですよ~
被害に遭っても冷静沈着に行動しましょう
山で毒のある生物に噛まれてしまったら、とりあえず応急処置でポイズンリムーバーを使用し、毒素を体内から出来るだけ取り除く努力をしましょう。
使用方法を忘れないように、取扱説明書もセットで常備しておくとより安心ですね(^^♪