山都のアスパラを美味しく食べて、大満足した切合小屋のテント場。
雲で周囲の風景は見えませんでしたが、今日はどんな展望が待っているのだろうか。
切合小屋を出発
飯豊縦走3日目コースタイム
飯豊縦走3日目 歩行時間 8時間
切合小屋(2:20)⇒本山小屋(0:20)⇒飯豊山(1:30)⇒御西小屋(3:00)⇒烏帽子岳(0:50)⇒梅花皮小屋
切合小屋(2:20)⇒本山小屋(0:20)⇒飯豊山(1:30)⇒御西小屋(3:00)⇒烏帽子岳(0:50)⇒梅花皮小屋
昨日確認できなかったテント場からの展望が凄い!飯豊連峰の最高峰、大日岳が目の前です。
水もしっかり補充、気持ちのいい小屋でした。お世話になりました!
切合小屋の若旦那にお礼を言い、飯豊本山へ向かいます。
イイデリンドウと本山小屋
そしてついにイイデリンドウとの対面。看板まであるよ。可愛いな~。
飯豊山避難小屋(本山小屋)に到着。イイデリンドウを見られたからか、テンションも上がり本山小屋で手ぬぐいを購入します。
祐太はここで昔バッジを買ったそう。
本山小屋にはベンチのある展望台もあり、ここで泊まるのも気持ち良いだろうな。
飯豊山神社
飯豊山神社でお参り。この神社の領地を巡って、福島と新潟がバトルを繰り広げていたんですね。
三国岳から御西岳までの、登山道を含めた細長な領地が福島県のものなんです。飯豊山神社の境内が御西小屋まであったから、御西まで福島の領域が伸びてるそう。
まあ仲直りしたならOKということにしましょう。神様もホッとしてると思うよ。鳥居の脇に設置されていた鐘を鳴らし、飯豊本山の山頂へ向かいます。
あまり咲いていないのかなと思っていたイイデリンドウは、小屋のご主人の言う通り本山小屋の先で結構見かけました。
花びらの数も異なるイイデリンドウもあるよと聞いたので、レアなイイデリンドウを探しながら歩きます。なんて癒される旅なんだ。
飯豊本山からの絶景
標高2105m、ついに飯豊山の頂上に到着。小さな祠があるだけの大パノラマな山頂!
ちょうどBSの番組の撮影をしていて、カメラクルーやガイドさんが飯豊の魅力をカメラに収めています。
天気も最高、ちょうどニッコウキスゲも時期なので、撮影にはもってこいな日ですね。
ニッコウキスゲの群生地付近では少し雲が多くなりますが、高山植物が咲き乱れているので問題なしです。
御西小屋
気持ちの良い稜線を進み御西小屋で休憩。ずっと福島県でしたが、ここが福島・新潟・山形の県境になるんですね。
飲み物はセルフサービスで、箱から取り料金を入れるシステム。なかなか自由な避難小屋です。
若者たちがキャッチボールしたり、賑やかな雰囲気。
初日の朝に見かけた女性二人組が、ベンチに腰掛けお弁当を食べています。今夜は本山小屋で泊まり、川入に戻る予定だそう。
熊と雪渓
ツキノワグマの存在
大日岳から戻った登山者のお姉さんの情報では、御西と大日岳の稜線で熊を目撃したとのこと。気を引き締めていきましょう。
御西小屋で軽い休憩をとり、天狗岳を越え天狗ノ庭で休憩。
先の登山道では、新しめの熊のフンを2か所で発見。しかも登山道のど真ん中に。こんなリアルな熊の大きいフンは初めて見たので、熊の存在に恐怖を覚えました。羅臼よりも熊を感じたな。
雪渓の恐怖
雪渓も結構残っていて、ちょっとガスがかかった雰囲気がちょっと怖い。しかも右が急斜面で、先がどうなっているのか見えないので余計に恐怖を感じます。
滑り落ちたら終わりという恐怖。疲労感もあったからか、今回の飯豊の雪渓は軽アイゼンをつけていても本当に怖かったな。
熊と雪渓の恐怖に耐え、御手洗ノ池で休憩。呼吸を整えます。こんな時こそ休憩が大事です。
烏帽子岳で登山者の方から「梅花皮小屋のテントスペースがない可能性がある」との情報を聞き、ちょっと精神的にやられる。
せっかくテントを担いでここまで来たのに、小屋泊するのはなんか悔しいな~。まあ仕方ない。マイペースで梅花皮小屋へ向かいましょう。
途中でまた大きな熊のフンが登山道に!緊張感が止まらないぞ。
でも花々が可憐に咲いている。緊張と緩和が交互に来ます。
梅花皮小屋
梅花皮小屋に到着。さっきの登山者の方が管理人さんに確認してくれていて、「テントスペース、大丈夫見たいです」と嬉しすぎる知らせが!
わざわざ確認してくれる登山者の方にも感謝だ~。もう全てに感謝、ありがとう!
しかも最高のテントスペースが残っているではないか!さっきあれだけメンタルやられてたのに。誰にも邪魔されない展望で、もう夢のようだよ。
管理人さんも素朴でいい感じ。しかもなんと前日に南アルプスの北岳から下りてきて、今日は石転び沢から登ってきたという超人的な方!
テント泊の料金は1000円。ビールは福島側新潟・山形側の方が安いので、調子に乗って飲みすぎ注意です。
若者の唄声
テントを設営しビールを飲みながら飯豊の風景を楽しんでいると、管理人さんが「学生さんたちが歌を披露してくれるそうですよ」という事で、小屋の前に行ってみます。
合唱クラブの仲間たちなのか、山関連の曲を合唱して聞かせてくれます。飯豊連峰の上で、本当に贅沢で夢のような時間です(^^♪