般若山と釜ノ沢五峰へ行ってきました。実際は般若山という山はなく、法性寺の山号からきているようです。
般若山
般若山・釜ノ沢五峰のコースタイム
小鹿野バイクの森駐車場(0:45)⇒法性寺(0:20)⇒お舟観音(0:30)⇒亀ヶ岳展望台(0:25)⇒長若山荘(0:45)⇒三ノ峰(0:30)⇒鉄塔(0:30)⇒中ノ沢ノ頭(0:10)⇒竜神山(0:20)⇒兜岩(0:15)⇒文殊峠登山口(0:15)⇒長若山荘(0:15)⇒法性寺分岐(0:30)⇒バイクの森
般若の丘公園
小鹿野バイクの森駐車場から木製の展望台を越えると、カバとマグロのオブジェが!カバではなくパレオパラドキシアでした。パレオパラドキシアは今から1500万年前の海辺に生息していたという海獣で、真ん中の子供の化石を発見し実物大に復元したものです。マグロだと思った方はチチブサワラという大型魚類で、こちらも1500年前に生息し体調は約2mと考えられています。
般若の丘公園のオブジェの先の階段を登り、般若の丘遊歩道を歩いて行きます。たまに武甲山や両神山が見えるポイントがあったり、休憩用のベンチがあったりと、快適な遊歩道歩きを楽しめます。車道に出たら約15分ほどで法性寺に到着です。最近般若の丘公園付近で熊目撃情報があったそう。気を付けて進みましょう。
法性寺
法性寺はちょうど山門の改修工事中でしたが、境内には入れます。協力金300円を納めて法性寺を参拝。「奥之院遥拝所」と刻まれた石板に立つと、遥か向こうの岸壁に立つ観音様が!苔むした感じの境内を進むと、いい感じの薬師堂が。
靴を脱ぎスリッパに履き替えて参拝しましょう。薬師堂の裏には蜂の巣状の穴の岩窟があります。これをタフォニといい、砂岩層の塩分が岩石を崩した現象で貴重な地層です。不思議な空間。
法性寺奥の院
薬師堂を参拝し、前回は行かなかった奥之院へ向かいますよ。右手の鎖場は「龍虎岩」があり、祠の後ろには龍と虎が向かい合っているような岩があります。虎は完全に吠えていますね。ここが奥の院までの中間地点。先へ進むと趣のあるネーミングの「月光坂」を登っていきます。首のない石仏があったけど、これは役行者なのかな?
なかなか急な坂を登り階段を上がっていくと、岩窟に13体の仏像が並んでいます。この先が「お舟観音」と「大日如来」の分岐になります。
大きな船形の岩の先に観音様が祀られています。左側は絶壁で柵が無いので絶対落ちないように!ただ眺めは最高で、周囲の山々や法性寺も良く見ます。
大日如来が祀られている岩窟へは、急な鎖場を登って参拝します。結構狭いので気を付けて参拝しましょう。法性寺奥之院の御朱印は、大日如来を拝まないと頂けないようで、実際に参拝したのか写真を提示するシステムになっています。結構厳しいですね。
亀ヶ岡展望台
柿ノ久保分岐を下り再度登れば鉄塔や沢を越えると亀ヶ岡展望台に到着です。スペースは狭いので混雑時は大変そうですが、武甲山や長沢背稜の眺めが最高!亀の形をした亀ヶ岳も、ジブリっぽいビジュアルで癒されます。素晴らしい展望台でした~。鎖を使いながら岩肌を下りていきます。
雨乞岩洞穴
雨乞岩洞穴には祠があり、中には波に乗った観音像が。祠の奥には入口の狭い洞穴があり、ビバークするのに最適な空間だと感じます。この岩から水が湧き流れてきたから信仰の場となっているのでしょうか。
釜ノ沢五峰
長若山荘の裏にある分岐から釜ノ沢五峰へ向かいます。分岐から一の峰まで間は少し道がわかりずらいので、地図とリボンを確認しながら進んでください。一の峰から二の峰へ。二の峰はなぜか「三の峰」と間違って表記されているみたいですが、直す予定はなさそうです。
三の峰
三の峰に到着。ここが五峰で一番開放感がありますね。ちょうど武甲山は木で見づらいですが、他の眺めが良いので問題なし。反対側の稜線には兎岩が見えています。気持ちいい山だ~♪四の峰、五の峰と越えると小さい神社がある開けた場所に出ます。柱の基礎が4つ残っていたから、以前ここに社殿があったのでしょうか。両神山の眺めが良い場所(布沢峠?)で休憩し、モミの巨木に自然のパワーを感じながら金精神社へ向かいます。
金精神社
この金精神社は、奥日光の金精神社の神様を勧請しています。縁結びや子孫繁栄、招福除災の守護神として祀られているんです。文珠峠には長若山荘所有の「長若天体観測所」があり、天文学部の合宿などで使用するみたい。結構本格的な観測所で、いつか長若山荘に泊まって利用してみたいですね。
中ノ沢ノ頭に戻り竜神山へ。その先の鉄塔がある岩稜を登っていいのか悩んだけど、こっちが正しいルートだと知り進みます。賽ノ洞窟を通過。賽ノ洞窟の「賽」とは、神佛の思を感謝して報いること。神佛の御礼参りをするという意味があるそうです。
兎岩
そして兎岩に到着です。なかなかのビジュアルですが、両サイドに鎖があるから少し安心。以前は柵もなく、ただ1本の鎖を頼りに上り下りしていたそうです。
車道に出て長若山荘の横を通り、般若の丘公園へ向かう途中に気になるお堂が。「七辺廻りの堂」という説明書きがあり、中には顔が金色の仏様が安置されています。昔お堂の裏側に「しちへんまわってどうのなか」という暗号文のような文字が刻まれていたそうで、1人の巡礼者が仏様の首を7回ねじると首が外れ、中から大判小判がザックザクだったそう。その巡礼者は、お宝を持って東へ消えていったというミステリー。
般若山と釜ノ沢五峰はセットがオススメ
般若山と釜ノ沢五峰は、なかなか歩き甲斐のある感じで楽しかったですね。また花の時期の法性寺に合わせて遊びに来たいと思います~(^^♪