沼津アルプスを縦走してきました。最高の景色に感動!
沼津アルプスはハイキングコースと呼ばれています。ハイキングコースと名の付く所は、だいたい軽い気持ちで行くと大変な山が多いですが・・・果たしてこの沼津アルプスはどうでしょうか。
沼津アルプス
香陵台慰霊塔のある香貫山駐車場に車を停め、まずは沼津駅へ向かいます。香貫山駐車場から少し歩くと「黒瀬町0.2km」の道標があるので、その道を下っていきます。
香貫山駐車場からの下りは意外と急で、落ち葉も多く滑りやすかったですね。いきなり膝に違和感の残る下山道でした。
香貫山登山口に下り、狩野川沿いを歩いて沼津駅へ。愛鷹山から覗く富士山が綺麗!
狩野川に架かる黒瀬橋を渡り、沼津駅へ到着。沼津駅のホームにある立ち食いそば屋で朝食にしたかったのですが、残念ながら開店前。
コンビニのおにぎりを購入して、三島で伊豆箱根鉄道の修善寺行き電車に乗り換え「原木駅」へ向かいます。
ワンマン車両なので、ドアの開閉や安全確認なども運転手さんの仕事です。軽快な運転手さんの動きと、のどかな風景を楽しみながら電車に揺られていきます。
原木駅を下車し、狩野川に架かる石堂橋を渡って南にしばらく歩くと、太平山へ向かう登山口があります。さあ、沼津アルプス縦走のスタート。
茶臼山
沼津アルプス石堂橋登山口より登り出します。登ってすぐの所に綺麗な鳥居と祠があり、縦走の無事を祈って茶臼山に向かいます。
途中に竹藪のトンネルがありました。伊豆方面の山でよく見かけますね。先へ進むと茶臼山の山頂とまき道の分岐がありましたが、まだまだ元気なので茶臼山頂へ向かいます。
石堂橋登山口から歩きだして20分、茶臼山の山頂に到着です。原木駅方面の景色が楽しめて気持ちいい山頂です。
日守山
そして茶臼山から30分ほどで日守山に到着。日守山の山頂は富士山を目の前に、最高のシチュエーションが広がっていました。
日守山の展望台には望遠鏡もあり、富士山の登山道の様子も確認できて楽しい。テーブルやベンチも豊富で、広場もあるからシートを敷いてピクニックもありですね。
桜の木もたくさんあるから、花見の時期にも日守山は最高だと思います。
少し下のベンチからは、富士山と南アルプスの風景が楽しめます。北岳は見えてたのかな?光岳から農鳥ぐらいまでは間違いなく見える最強スポット。
後で日守山の登山口を確認してきたけど、駐車場もトイレもあってなかなか使えます。
日守山から柵の間をすり抜け、大平山へ向け沼津アルプス登山道を歩きます。ここからも険しい道が続きますので、油断大敵です。
大平山と新城バス停の分岐にある道標がいい感じです。道の感じがスマートでカッコイイ。
「なんでも帳」と書かれた缶の箱がありましたが、中にノートが入ってるのかな?未確認で先へ進み、「金山のコル」を抜けます。
途中に脚立使用の緊張感ある場所がありました。ハイキングコースと簡単に呼べないルート。
基本的に沼津アルプスは登山装備で挑んだ方が間違いないです。鎖場や高度感のある切り尾根などもありました。
ただ、開放的な登山道が気持ちよく、全然飽きずに歩けます。
大平山
沼津アルプスの標高356m、大平山の山頂に到着。沼津アルプスは1980年の5月に命名され開拓されたそうです。
ベンチの数は少なめで展望は無し。「おおべらやまへよくきたぢゃー。きをつけてきやりにやんよ・・・」と書かれた木箱があり、ここで初めて大平山を「おおべらやま」と呼ぶことが分かりました。
大平山の標識には可愛い天狗様が!方言といい天狗といい、癒される山頂。
ウバメガシと鷲頭山
大平山から鷲頭山の間には、沼津アルプスのハイライトがあるそう。休憩を済ませ、早速沼津アルプスのハイライトを体感しに先へ進みます。前方には鷲頭山が。
木の根がむき出しの急坂を下っていきます。沼津アルプスのハイライトは「ウバメガシの岩尾根」の事でした。
緻密で固い材質のウバメガシは、窯で焼いて備長炭として使われているんですって。ドングリもたくさん落ちていて、熊もかなり喜びそうな尾根道です。
途中で海に浮かぶ淡島が見え、開放的な登山を楽しめます。
ウバメガシの純林を越えると、沼津アルプスの最高峰392mの鷲頭山に到着です。鷲頭山の山頂は淡島方面の視界が開けています。
ベンチの数は少ないですが、スペースは広いのでピクニックシートなど持参していくと気持ち良い時間を過ごせそうですね。
山頂には鷲頭神社が置かれ祠があります。この地域の水害を治める御祭神です。祠に柑橘系の実がお供えされていましたが、鳥につまみ食いされていました。
小鷲頭山から徳倉山へ
鷲頭山から小鷲頭山へ向かう途中に、本三位中将の平重衡が切腹した場所が。平重衡は平清盛の五男で、東大寺の大仏や興福寺を焼亡させた人物です。木津川で最期を遂げたと聞いていたけど、どっちなんだろうか。
小鷲頭山の山頂からは駿河湾の眺望が最高で気持ちいい!
小鷲頭山の急坂を下ると、先ほどの平重衡が幽閉されていたという場所がありました。現在は阿弥陀如来が祀られています。
ネーミングの可愛い「ぼたもち岩」のある志下峠を越え、開放的なきらら展望台に出ます。沼津アルプスは本格的な山登りを楽しみながら、駿河湾の絶景も味わえるのがお得ですね。
馬込峠を越え奥駿河パノラマ台で絶景を楽しみ、沼津アルプスを満喫しながら歩いて行きます。いい山だ、沼津アルプス!
214mの志下山も文句なしの眺望。山頂に1本だけ桜の木があるのが癒されます。志下山から少し進んだところにある、千金岩の見晴場からの眺めも良かったな。
象の背から5分ぐらい歩くと「しおみち広場」で、その先には馬頭観音像や、太平洋戦争末期の機関銃座の跡地などがありますが、多少疲れてきたので先へ進みます。
徳倉山の山頂に到着。何もない感じがいいです。徳倉山からの下りは結構急坂で、油断すると膝を痛めそう。
徳倉山から香貫山へ
横山の山頂はベンチも展望もありません。ここでみかんを食べ小休憩し、今回の沼津アルプス縦走最後のピークである香貫山を目指します。長かったけど、もう最後のピークかと思うと何となく寂しくなります。
横山から登山道を下りいったん車道に出ます。標識通りに進み、八重坂バス停付近に登山口があります。この車道は結構交通量も激しく、スピードに乗った車がカーブを曲がって走ってくるので、十分注意して車道を横断してください。
水道施設とゴルフ練習場跡地の間を進むと沼津アルプスの分岐があります。この分岐からも山頂には行けるのでしょうが、沼津アルプスの正規ルートではないとの表記があったので、正規ルートを行くことに。
香貫山の山頂へ向かう途中に、桜の木が立ち並ぶ気持ちの良い広場に出ました。ここも花見シーズンは人でいっぱいになるんだろうな。
道標に従い香貫山を目指し、黒猫に誘導されながら階段の上りを行きます。
ついに沼津アルプス縦走最後の山、香貫山の山頂に到着。電波塔?の立つ山頂にはベンチや展望台は無し。
そして夫婦岩を左に見ながら、香陵台慰霊塔のある香貫山登山口に到着。
ちょうどサンセットの時間にゴールし、沼津アルプス縦走の達成です。
沼津アルプスはなかなかハード!
沼津アルプスはハイキングコースとはいえ、結構ハードな山でした。でも最高。縦走すると1日かかるので、実感に余裕をもってね。
ノーマークだった日守山の展望が良かったので、また沼津に立ち寄ったら登ってみたいと思いました。沼津アルプスは登山口も豊富なので、自分のペースを考えてコースを選びましょう(^^♪