見返りアミダで有名な永観堂禅林寺へ行ってきました。
永観堂禅林寺
永観堂禅林寺の基本情報
永観堂 禅林寺
606-8445京都府京都市左京区永観堂町48
075-761-0007
永観堂禅林寺の受付を済ませ堂内へ。
すると思わず声をあげてしまうぐらいの光景が目の前に!古建築と緑の融合、これは凄いぞ!
数戸のお堂からなる永観堂は、自然と調和した長い回廊で結ばれています。紅葉時期の回廊歩きは格別だろうな。
永観堂の七不思議
古方丈の欄間に描かれた雀が、右端の欄間だけ一羽だけ少ない「抜け雀」や、応仁の乱の被災で5体の仏像のうち1体だけが奇跡的に残ったという「火除けの阿弥陀」など、永観堂には七不思議の話があります。
中でも一番魅力的なのが「臥龍廊」ですね。永観堂の中でも惚れ惚れする魅力的な廊下で、美しすぎる曲線がたまらない。
龍の体内を歩いてるかような気分になる廊下です。山の斜面にそって絶妙に造られていますよね。何度も昇降したくなります。
みかえり阿弥陀
仏像の本の表紙で初めて知った永観堂の見返りアミダ。首を左にかしげて、振り向いている珍しい姿の仏様。初めて見たときは衝撃を受けました。
いよいよ実物との対面です。御影堂の裏へ周り、気持ちの良い芸術的な回廊を歩き阿弥陀堂へ。
本堂の中に入ると阿弥陀様が安置されていて・・・たしかに左を向いています。遅くなっている永観の方を向いているから、正面からでは阿弥陀様の顔を確認できないんですね。この角度からの阿弥陀様もシュールでいい!
見返りアミダ様を間近で拝観
それでは、みかえり阿弥陀様の顔を拝ませて頂きましょう。内陣の右側から阿弥陀様に近づきます。おっと、途中に永観さんの仏像が安置されていました。「遅し」と言われた永観さんですね。
永観さんを拝んだ後、阿弥陀様の方を見てみると・・・おお、阿弥陀様がこっちを見ています。阿弥陀様がこちらを振り返り、優しい表情で見守ってくれていますよ。
斬新なスタイルだ。こんな仏様は見たことがないぞ。「永観、遅し」と聞こえてくるようだ。遅れるものを待つという慈悲の形が、この見返り阿弥陀の姿なんですね。
ちなみに永観と阿弥陀様の衝撃的なこのシーンは、1082年2月15日の早朝に起こったそう。
この永観が阿弥陀様に遭遇した話が、群を抜いていちばん不思議な話だと思う。八不思議にすればいいのにね。
みかえり念佛行道会
永観堂では2月14日から2月15日、夜を徹して見返りアミダの周りを念佛行道する行事があるそう。
永観律師の気持ちを共有できる実に魅力的なイベントです。予約制なので、いつか体験してみたい。
永観堂は芸術的要素が満載の寺
見返りアミダの仏像を目当てで伺った永観堂でしたが、建築物が芸術的で素晴らしかったな。京都がみんなに愛されている理由が、なんとなくこの永観堂で分かった気がします。
「もみじの永観堂」と呼ばれているだけあり、次回はぜひとも紅葉の時期に訪れてみたいです(^^♪