【金谷港】鋸山の日帰り登山なら東京湾フェリーがオススメ【日本寺】

2021/05/04

千葉 登山

千葉県指定の名勝、鋸山日本寺は関東最古の勅願所で、ちょっとしたテーマパークのように見どころ満載で、すべてを鑑賞するには2日を要すると言われています。

東京湾を始め関東一望の大景観は見る人を圧倒。そんな魅力いっぱいの鋸山に行ってきました。

東京湾フェリーで鋸山日本寺へ

JR久里浜駅から約2㎞、久里浜港フェリー乗り場が見えてきた。久々の海上移動、ワクワクしてくる。

東京湾フェリー

東京湾フェリーのHP⇒https://www.tokyowanferry.com/

鋸山の金谷港での食事

食べログなど検索しながら金谷港に到着。時間は12時。どこも絶対に混んでるだろうな。

お腹減って並ぶのもなんだから、フェリーから降りたすぐのところで食べることに。

波留菜亭のアジフライ定食

それが大正解で、アジフライ定食を堪能。美味しい!

波留菜亭の釣り鯵丼

数量限定の釣り鯵丼。1300円でこれは安い!良いお店を見つけた。

波留菜亭のHP⇒https://www.tokyowanferry.com/restaurant/

金谷港から関東ふれあいの道

金谷港から歩いてJR浜金谷駅方面へ歩き、ミートショップ笹生精肉店まつばやを左に曲がる。この店のコロッケが美味しそうだったけど、金谷港で鯵を満喫したのでパス。

車力道との分岐。直登の階段がグッとくる・・・

鋸山の登山道

急な長い階段を登り、観月大(かんげつだい)で休憩。眺め良し。ベンチや休憩スペースもあるから、たっぷり休憩してから登りだして。途中にはトイレもあるよ。

登山道は岩を削った自然の階段で非常に歩きやすく快適。ただ、雨の日は滑りそうで怖い。

鋸山の山頂域の石切り場から切り出した石材を、滑らせて下ろす樋道(といみち)を通過。

樋道(といみち)

さらに進み、石切場と日本寺北口の分岐へ。日本寺北口に向かう途中には、結構急な階段があった。日陰で濡れていたから滑る滑る。気を付けて歩いてね。

ラピュタの壁

鋸山に残る最大垂直面96mの石切り場です。天空にそびえる壮大な景観から「ラピュタの壁」とも呼ばれています。

ラピュタの壁

綺麗に開いた横穴は良質な石材の地層に沿って奥に切り進んで出来たものだそうです。

ラピュタの壁の横穴

ここからの眺めも最高で、久里浜から金谷に到着するフェリーも良く見えました。なんだかもうすでに凄いところだなと感じますが、まだ日本寺境内には入っていないというのも驚きです。

ラピュタの壁からの眺め

鋸山日本寺

鋸山日本寺百尺観音

ようやく日本寺に到着。観光客の数も多いです。

鋸山日本寺のHP⇒http://www.nihonji.jp/

鋸山日本寺の北口管理所から、拝観料700円を払って境内へ。拝観時間は8:30~17:00。管理所からすぐの場所に、岸壁を彫って作られた大きな百尺観音が安置されています。

百尺観音

昭和41年から6年の歳月を費やし完成した石像で、世界中の戦争で亡くなった方の供養と、東京湾周辺の陸海空での交通犠牲者供養として作られました。交通安全の守り本尊として、多くの方から尊崇を集めている観音像です。

十州一覧台

百尺観音から地獄のぞき方面へ進むと行列が!結構な行列で並ぶ気が失せます。

地獄のぞきを観て階段を下ってくる人の「1時間半ぐらいかかったなー」という声を聞いたので、行列を避けて遠回りしながら山頂展望台を目指します。1時間半はさすがに待てない。

西口管理所の近くに長い傾斜のある階段があります。ここを上ると十州一覧台という眺めの良い場所に出ます。名前のとおり絶景が楽しめます。

十州一覧台

十州一覧台を後にして、西口管理所を左にさらに階段を下ります。不動滝という涼しげな滝でリフレッシュ。

千五百羅漢道

聖徳太子像や維摩屈の前を抜けます。いたるところに石仏があります。これが東海千五百羅漢の石仏です。

中国の懐安大中寺の八百羅漢をしのぐ世界一の羅漢霊場として海外でも有名だそう。

海千五百羅漢の石仏

奥の院無漏窟

奥の院無漏窟には、岩のトンネルをくぐった先に崇高な石仏群が。ただし、二ホンミツバチの巣があるので鉢がブンブンと飛んでいます。参拝時は要注意!

奥の院無漏窟

奥の院無漏窟から日牌堂や汗かき観音、百躰観音を参拝。二天門を通り、西国観音を拝みながら先へ進みます。

これらの石仏の材料は伊豆から運ばれています。ほとんどの石仏は明治維新の廃仏毀釈により首を落とされてしまいましたが、「羅漢様お首つなぎ」と呼ばれる復興活動で多くの石仏が復元されています。

山頂展望台と地獄のぞき

山頂展望台に到着です。

山頂展望台

この山頂展望台の左側にあの「地獄のぞき」があり、相変わらず観光の長い行列が。でもこっちの山頂展望台からの眺めもなかなか見応えあるから、わざわざ地獄のぞきの行列に並ばなくてよかったかな。

山頂展望台からの眺め

大仏広場

いよいよ日本一の大仏さまが待つ日本寺の大仏広場へ。

大仏広場の大仏

総高31.05mの日本一の大仏です。圧巻の存在感!東大寺が18.18mで鎌倉が13.35mなので、鋸山日本寺の大仏がかなり大きいことがわかります。

大仏の原型は1783年、大野甚五郎英令が弟子27名と3年かけて作られました。(千五百羅漢道に甚五郎の墓もあります。)

その後、自然風触などから崩壊して、昭和41年まで荒廃の状態が続いていましたが、昭和44年に4年かけた大規模修繕により復元され現在に至ります。

参拝を終え、大仏広場から大仏前参道を進み、大仏口管理所の手前の階段を上ります。西口管理所から、百尺観音のある北口管理所へ戻ります。ちなみに地獄のぞきの行列は更に伸びていました。

大仏広場の大仏

境内に入った時は百尺観音の大きさに気を取られて気づかなかったけど、地獄のぞきが下から見えました。

鋸山の山頂へ

石切場跡を駆け抜ける

岩舞台と呼ばれた採石場は、当時もっとも有力だった芳賀石材店の石切り場です。今はここでコンサートが開かれるなど、地域活性化としても使用されているそうです。

採石に使用した重機がそのまま残っています。金谷は石の町として栄え、最盛期は金谷地区の人口の約8割が石材関係の仕事に従事していたそうです。

岩舞台の重機

安全第一と書かれた上あたりからツルハシからチェンーソーに切り跡が変わっていて、昭和33年当時の石切り場の高さを確認できます。

石切り場の標語

観音洞窟

岩舞台から少し歩くと、またまた雰囲気の良い石切り跡地が現れました。ここは観音洞窟と呼ばれていて、熟練者しかできない垣根掘りという技法が確認できる場所です。廃墟のような雰囲気ですね。

石切り場跡地

石切り場から採石した石材や石のクズを搬出するために、岩壁を切り抜いて作った切通し跡も見られます。

東京湾展望台と鋸山

そこから進むと、東京湾を望む展望台と鋸山への分岐に着きます。右の階段を上ると、東京湾を望む絶景が広がっているという事なので行ってみます。ただ、この上りが今日一番疲れた。結構な長い上りで、勾配もなかなか。

東京湾を望む展望台

でも上り切ったら絶景!一番疲れる登りだったけど、今日いちばんの絶景ポイントでした!ベンチもあるんで、サンセットショーとか最高だと思う。

鋸山の山頂展望を堪能し、鋸山を目指します。あと500m!

鋸山の山頂

鋸山の山頂です。眺めはさっきの展望台にはかないませんが、達成感はありますね。鋸山は標高329.5mで、千葉県内で12番目の高さです。房州低名山って表記が渋い。

鋸山の車力道

鋸山の山頂から芳賀石材店の石切り場まで戻り、金谷駅までは車力道を歩きます。

車力道

石切り場で切り出された石を「ねこ車」と呼ばれる車に乗せて麓まで下ろしたそうなんですが、石を運ぶのはなんと女性だったそう!一本80㎏の石を3本積んで下り、麓で石を下した後はねこ車を背負い再度急な坂を上り石切り場へ。その作業を1日3往復もしたそうです。この日一番驚きました。

金谷から久里浜へ

帰りはイカ焼きを買って海上で食べようと思ったけど、提供に30分はかかると言われて断念。

フェリー乗り場で揚げたてのアジメンチとカレーコロッケ、イワシバーグを購入しビールで乾杯しながら久里浜へ戻りました。

アジメンチとカレーコロッケ

片道40分の金谷から久里浜フェリー移動は、時間的にも丁度よく飽きずに楽しめました。

鋸山と金谷港

鋸山は雰囲気抜群で、ジブリの世界に紛れ込んだ錯覚にもなり、リフレッシュできました。また遊びに行きたい場所です(^^)/

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