針ノ木小屋から針ノ木岳山頂へ
針ノ木岳テント泊2日目は、この日の天気も晴れ。槍ヶ岳も思いっきり見えてるし。
テントを撤収し、針ノ木小屋から針ノ木岳山頂を目指し歩きだします。
針ノ木屋のテント場から、これから進む赤沢岳・鳴沢岳・岩小屋沢岳の雄大な稜線が見えてますよ!
雲海が稜線にかかり、昇る朝日の光に赤く染まっている山々。素晴らしい絶景にただ見惚れるだけ。
素晴らしい景色!
鹿島槍ヶ岳や五竜岳、白馬岳まで続く最強の稜線。ずっと見ていたい景色だけど、先に進まなければ。早朝からテンションがヤバいです。
立山と剱岳が目の前にある針ノ木岳の山頂
さらに登り、針ノ木岳山頂に到着。
何かの写真で見た立山と剣岳、そして黒部湖という憧れのこの構図!
まだ針ノ木岳の稜線が影になって、黒部湖の輝きはないけど、立山と劔岳が近いよ!最高の景色だ!
針ノ木稜線を赤沢岳へ向かう
針ノ木岳から種池山荘までの稜線は、見た目からアップダウンが激しいのがわかります。覚悟を決めて針ノ木岳から山頂直下のガレ場を下り、スバリ岳を目指します。
スバリ岳付近は花が豊富で、コマクサやイワオウギ、ムシトリスミレなどがシーズンには咲き乱れるそう。
そしてスバリ岳に到着。スバリ岳に着いた頃には、太陽も上がり黒部湖も輝いています。
左側には常に立山・剱岳の絶景と並走できる最高の縦走路。よそ見して転倒しないよう気を付けながら進みます。
赤沢岳山頂に到着でし、針ノ木岳川を眺めながらどら焼きを食べる。最高のシチュエーション。このどら焼きも美味しかったな。
休憩後、赤沢岳から鳴沢岳へ。この稜線の間に、立山方面に向かう針ノ木隧道という関電のトンネルが通っています。
新越乗越から種池山荘へ
鳴沢岳を越え、新越乗越にある新越山荘に到着。この山荘は営業していませんでした。
新越山荘で休憩中、登山者にシャインマスカットを頂いたんですが、その方は葡萄の実に枝の軸を付けたまま携帯していて、ああなるほどな~と感心。軸を残しておけば、実が乾燥することも防げて鮮度が保たれますよね。軸を取ると、その部分が変色したりで味も落ちますし。
山ではいろんなことを何気なく学べますね。
岩小屋沢岳でインスタントラーメンを食べ、パワーチャージした後に棒小屋乗越へ向かいます。
この棒小屋乗越はコバイケイソウの群生地で、種池山荘のテント場付近の窪地はキヌガサソウの群生地だそう。
種池山荘が見えてきました。
種池山荘のテント場。こういう看板を見ると切なくなりますね。マナーやルールを守ってほしいと切に思う。
種池山荘で久々に飲んだコーラが美味しくテンションが上がる。休憩中に、爺ヶ岳から下りてきたお父さんが「田中陽希君がいたよ」と教えてくれました。グレートトラバースの収録なのかな。偶然に田中君と遭遇できたら、なんか良いことがありそうな気分になりますね。
種池山荘から柏原新道登山口へ
種池山荘で休憩を済ませ、種池山荘から柏原新道を下っていきます。ここから鉄砲坂、冨士見坂、黄金崎と様々な坂を下っていきます。
クサリ場のある箇所もあったりしますが、基本的には登山道が整備されていて歩きやすいです。
駅見崎付近で、しばらく雲がかかっていた針ノ木の稜線から顔をのぞかせたのは・・・針ノ木岳かな?最後に見送ってくれたような、なんだか嬉しい気持ちになりました。ありがとう、また来るよ!
そして無事に、柏原新道登山口に到着。針ノ木岳の2日間は、最高のテント泊縦走の旅になりました。花の季節はもちろん、針ノ木岳はまた何度でも来たくなる山でした!