【京都】広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像が美しすぎる【国宝】

2022/11/24

京都

広隆寺

広隆寺

広隆寺
京都市右京区太秦蜂岡町32
075-861-1461
拝観時間 9:00~16:30
拝観料 700円
駐車場 あり(無料)

弥勒菩薩半跏思惟像

広隆寺の宝物殿

弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)は、国宝指定第1号の弥勒菩薩像で、像高は84.2cm。飛鳥時代に造られた木造仏だ。アルカイックスマイルを浮かべ、右手を頬にあて左足を組み下げ、はるか下方の人間界を見つめるかのように、目をわずかに見開く。「一切衆生をいかにして救おうかと考えている」姿を現している。

広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像は、アカマツの一木から彫られている。9世紀末の記録に「金色弥勒菩薩」とあり、造立当初は金銅仏のような輝きを放っていたと思われる。説を裏付けるかのように、一部に金箔が残っている。

宝物館には3体の弥勒菩薩が並んでいる。国宝の弥勒菩薩半跏思惟像は頭に宝冠を戴き、もう1体の弥勒像と区別して「宝冠弥勤」と通称されている。

弥勒信仰

釈迦の次にこの世に出現する仏陀とされた尊像が弥勒菩薩だ。弥勒菩薩は、いまはまだ天上の兜率天(とそつてん)という世界にいて、天人たちに説法している。そして56億7000万年後にこの世に降りてきて、人々を救ってくれるという。これを「弥勒下生信仰」という。

しかしそれまで待つのは長い。そこで人間も死んだ後に兜率天に生まれ変われば、弥勒菩薩に会って救われるという信仰が生まれる。これを「弥勒上生信仰」という。弥勒信仰は朝鮮半島を経て日本に伝わっている。

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