【南アルプス】荒川岳と赤石岳を歩く【前編】

2022/08/21

長野 登山

前岳から中岳と悪沢岳へ向かう男

荒川岳コースタイム

1日目 3時間50分(日)
ゲート(0:50)⇒鳥倉登山口(1:10)⇒豊口山間のコル(1:15)⇒塩川ルート分岐(0:35)⇒三伏峠

2日目 5時間40分(月)
三伏峠(1:45)⇒前小河内岳(0:45)⇒小河内岳(1:30)⇒瀬戸沢ノ頭(1:40)⇒高山裏避難小屋

3日目 8時間25分
高山裏避難小屋(1:20)⇒小広場(2:10)⇒前岳(2:00)⇒悪沢岳(1:25)⇒前岳(1:30)⇒荒川小屋

鳥倉登山口から三伏峠へ

越路のゲートに到着。日曜の昼でゲート前の駐車所には空きあり、第2駐車場も車がチラホラ。土曜の朝は激混みだったんだろうな。

長く大きい網を持った男女が歩道を歩く。高山チョウの捕獲は禁止との看板があったが、彼らは何を狙っているのか。

鳥倉登山口

鳥倉登山口にはバスの待合室やトイレもあった。ここから本格的な南アルプス登山の開始だ。

滑る丸太の桟道

豊口山間のコルから塩川ルートの分岐までの間、丸太の桟道が何か所か出てくるが結構滑るので通行には注意だ。

三伏峠小屋

三伏峠小屋の入口

テント場で新しく購入したテントの設営を始める。初心者向けのテントだと聞いていたから、ろくに説明書も見ずに挑んだが、なんだかんだで45分もかかってしまう。なんでそんなかかる?って思うが、細かい修正などをしていたら時間がかかってしまった。 

三伏峠小屋のテント場

明日は15分ぐらいで終わらせたいと思いながら、初日の南アルプスに乾杯と、こっそり持参した缶ビールを見せ喜ばせ、その喜んだリアクションを肴に飲むのがまた美味しい。

三伏峠小屋を出発 

朝起きて軽く三伏山まで行ってみると、塩見岳や烏帽子岳、小河内岳が綺麗に見え、自然とテンションが上がる。

三伏山の山頂

朝に食べたシャケで気持ち悪くなる。今回はロング縦走で試してみたい食事として、手軽に食べられるレトルトものを何種類か持参した。その中の鮭が裕太には合わなかったようだ。確かにちょっと脂っこかったかもな。

こんな時は正露丸が効く。しかし正露丸はしっかりパッキングしても臭いが強い。山でほのかに正露丸の香りが漂う。ミックスナッツに正露丸の香りが移ってしまい、なんだか微妙な気分になった。そんな正露丸のおかげで、烏帽子岳に着いた頃には元気を取り戻した。

烏帽子岳に立つ女

小河内岳避難小屋に到着。今日で営業終了と聞いていたが、今日まで営業してるとのこと。なのでトイレを借りる。

小河内岳避難小屋

小河内岳避難小屋から荒川小屋に宿泊予約の電話。その間にライチョウを発見し喜ぶ祐太。

小河内岳の山頂で昼飯。太陽は出ていなかったが、雲が薄く無風だったため、一瞬尋常じゃないぐらい暑くなりだした。不安になる暑さだったが、次第に暑さは和らいでくれたので助かった。高山では曇りだからと油断できない。早めに高山裏避難小屋を目指そうと、小河内岳を後にした。 

高山裏避難小屋

高山裏避難小屋

高山裏避難小屋に到着。小屋番の主人が、テント場のオススメが5番6番で電波の入りがいいと教えてくれた。水場は前まで枯れていたそうだが、再度復活し冷たくて美味しいとのこと。水が汲みずらいからと柄杓を貸してくれたり、優しいご主人だった。小屋の営業は終了したんで、テント場は好きな場所を自由に使っていいと有り難いお言葉。この日は市の職員が避難小屋の状態を見にくるので待ってるところだそう。管理人さんも大変だよな。帰りは悪沢岳から椹島に下りるそう。1年間お勤めご苦労様でした!

高山裏避難小屋のテント場

テント設営時、驚かせようと用意していた缶ビールをリュックから見つけ出された。ちょっと残念な瞬間だ。でもどうせ持ってきてると思われてるだろうからいいか。この日はレトルトの角煮を使って、豚の角煮丼と鯖ニンニク味噌煮とビール。角煮はなかなか美味しかったので、今後のレパートリーに入れようと思う。

仙台育英の初優勝

ご主人の言うとおり5番6番は電波の入りも良い。なので甲子園の激闘を観よう。仙台育英と下関国際の決勝戦は仙台育英がリードしていた。ついに優勝旗が白河の関を越えるのか。

今年の仙台育英はいいピッチャーを揃えて本当に強い印象だった。大幅リードで勝ってる初戦で、ピッチャーを全員出してきてたもんな。あの試合で今回の育英は手強いとは思っていた。ただ次の相手が茨城の日立で、仙台育英は茨城の高校に弱い(木内監督に)イメージがあるから多少心配だったが、仙台育英、優勝おめでとう!

仙台育英の選手たち

先日は聖岳と光岳を踏破したので、これは運命的だと聖光学園も応援していたが、まあ残念ながら敗戦してしまった。最終回にキャプテンの赤堀が、一塁ベース上で泣きながらバッターボックスの後輩に激励していたシーンには胸を打たれた。

決勝で破れた下関も、大阪桐蔭を破るなど勢いもあったが残念。高松の浅野も強烈だったし、近江の山田も良かったし、今年の甲子園は全体的にいい大会だった。やっぱり高校野球は素晴らしい!

高山裏避難小屋を出発

暗いうちに高山裏避難小屋を出発。小広場から前岳は標高差が550mの急坂になっている。森林限界を超えると崩壊の進んだ道を歩いて行く。

小広場からの眺め

ここが今回の一番のヤマ「大崩壊地」だ。山肌もかなりもろくなっているそうで、あまりガレの縁に寄りすぎると危険なので気を付けて歩くこと。危ない箇所はハイマツの上を渡ってもいいから安全を確保しながら進もう。

大崩壊地

荒川岳

前岳

前岳山頂の標柱近くの岩もそのうち落ちていきそうな崩壊ぶり。

前岳

とりあえず危険な崩落地を越えたので、荒川三山のひとつ前岳で休憩。ガスで視界が真っ白だが、ライチョウが顔を出してくれてラッキーだ。

中岳から中岳避難小屋

中岳と悪沢岳

ガスがなくなり中岳と東岳(悪沢岳)が見えてきた。赤石岳への分岐にデポして中岳山頂へ向かうが、またもやガスがかかり視界が悪くなる。今日はこんな感じかな。
中岳避難小屋

中岳避難小屋から東岳へ進む。この辺はお花畑でシーズンは気持ち良く歩けるよ。

悪沢岳と高山植物

東岳(悪沢岳)

東岳(悪沢岳)の標柱

悪沢岳の山頂に到着後も、ガスで視界はなし。他の登山者が何かを発見したのか、「可愛い~」と声をあげている。なんと岩陰からオコジョが顔を出したというではないか。見られなくてもその話だけで癒されるな。悪沢岳に来た甲斐があったね。

荒川小屋

デポしたリュックを背負い、荒川小屋に向かう。途中にお花畑もあり、ガスがかかっていても楽しんで歩けた。

荒川小屋

そして荒川小屋に到着。平日なので利用者もほとんどいなかった。人がほとんどいないと人目も気にせず、効率的な設営方法などものびのびと考え試すことが出来るのがいい。

新しく購入したテント設営も今日で3回目。3回目にもなるとほぼ失敗せずに設営できるようになる。今回の縦走で利用したテント場は、どこも広くて設営の練習になって本当によかった。2人で設営する際は、1人がペグ打ってるなら1人は中でマットを敷くとか効率良く動こう。あと100均の安いカラビナがあると便利だな。

荒川小屋のテント場

この日の夜、シュラフからの抜け毛にいよいよ我慢できなくなったのか、もう絶対に新しいシュラフを買う!と宣言した祐太。シュラフの抜け毛により、せっかくの新しい黒のフリースも白い羽根だらけになってしまう。可愛いそうだからもう新しいシュラフを買おう。

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