大菩薩縦走1日目
1日目 7時間10分
初狩駅(1:00)⇒林道終点(1:55)⇒檜平(0:50)⇒滝子山(1:15)⇒大谷ヶ丸(1:15)⇒ハマイバ丸(0:30)⇒大蔵高丸(0:25)⇒湯ノ沢峠
初狩駅(1:00)⇒林道終点(1:55)⇒檜平(0:50)⇒滝子山(1:15)⇒大谷ヶ丸(1:15)⇒ハマイバ丸(0:30)⇒大蔵高丸(0:25)⇒湯ノ沢峠
藤沢子神社から檜平
JR初狩駅から歩き始める。甲州街道に出て、宮川を越えた先の「藤沢入口」という信号を右折して大菩薩方面へ向かう。30分ほど道標にそって道なりに車道を歩くと、藤沢子神社に着く。境内には大月市の指定文化財で天然記念物である「藤沢の大スギ」がある。樹高が45mの巨木で、大月市では県が指定する「笹子峠の矢立のスギ」に次ぐ規模だそう。子神社で大菩薩縦走の安全を祈願し、先へ進む。
車道が終わり、小川の上の丸太橋を渡ると本格的な山道になっていく。沢沿いの道を登っていくとベンチが2つあり軽く休憩をとる。
最後の水場という表記の看板があり、ベンチから100mぐらいの所に手作りの水場がある。コック式のレバーを開くと管から水が勢いよく出るが、残念ながら手洗い用の水だった。水場の柵の上が苔むしていたが、そこに可愛いキノコが生えていたのを祐太が見逃さなかった。
水場から1時間ほど登ると富士山の展望もある檜平に着く。男坂と女坂の分岐があるが、男坂を選択し進む。
滝子山
さらに登り進めると、秀麗富岳十二景の4番山頂の滝子山に到着だ。登山客も数名いる。
滝子山の山頂から、来た道を少し戻り左の道を下っていくと鎮西ヶ池に出る。滝子山の鎮西ヶ池は、歴史景観自然保護地域に指定された場所。
大谷ヶ丸から天下石
展望はないが小広場のような、1643mの大谷ヶ丸を通過。米背負峠という独特な名称の峠を越え、天下石に到着。天下石は大きなダルマ形状の岩で、亀裂が入っている。天下石山頂という看板もあり、ひとつのピークなのだろう。
天下石で少し休憩をしようと、リュックを肩から降ろす。その時にリュックが縦走の重量であることをふと忘れて、片手で地面に下ろそうとしてしまう。「あ、重かったんだ」と気付いた時には右手の親指にリュックの約20㎏の重量が全部乗っかってしまった。
5分ほど痛みと戦ったが、なんとか指も動くことを確認しひと安心。熱くなった親指を天下石にあてると、ひんやりと冷たく痛みが薄らいでいく気がした。
こういうちょっとした油断からの怪我がが一番怖い。せっかく楽しみにしていた大菩薩縦走だ。天下石での指負傷事件から、リュックを下ろしたりしょったりする行為が慎重になった。気を引き締めていこう。
ハマイバ丸
天下石から緩やかな登山道を進み、秀麗富岳十二景3番山頂のひとつハマイバ丸に到着。ハマイバ丸の標高は1752mで、ハマイバを漢字で書くと「破魔射場」だと知って驚きました。秀麗富岳な風景は雲がかかって見えません。仕方なく先に進みます。
ハマイバ丸から大蔵高丸までの登山道は、ロープで整備された草原状の気持ちの良い道です。鹿侵入防止の柵で囲まれたエリアもあり、お花の季節は綺麗なんだろうなと思いながら歩く。
大蔵高丸
そして秀麗富岳十二景のもう一つの3番山頂、大蔵高丸に到着。周りはガスがかかり、富士山はもちろん周囲の山は全て見えなかった。だが天気が良ければ間違いなく絶景が広がるというのが想像できる、解放感のある大蔵高丸の山頂だ。
大蔵高丸から湯ノ沢峠の道もまた雰囲気が最高だった。開放感ある草原状の道が続き、途中には湯ノ沢峠のお花畑があったりと、花の時期と晴天を狙って再度来てみようと思う。最高に気持ち良い道だと、周囲がガスで真っ白なのにそう感じた。
湯ノ沢峠に到着。登山数カウンターがある十字路を大菩薩方面に進む。その先に本日の宿泊地である湯ノ沢峠避難小屋がある。
小屋が混んでいた時用にテントも持参していたが、あいにく利用者は誰もいなかった。避難小屋の中は広くて過ごしやすい感じだが、絨毯が結構汚れていてかなり気になったので、絨毯が敷かれていない板の間で過ごした。
しばらく小屋泊をせず自分のテントで寝るのに慣れていたからか。まあ絨毯の汚れなど気にしてる私達はまだまだヒヨッコなのだろうとも思う。
とりあえずキリン一番搾りの500㎖で乾杯。この日の夕飯は賞味期限が近づいたアルファ米のわかめごはん、レトルトの牛丼。こういうレトルト食品は、ローテーションでしっかり消費していきましょう。あとはチーズ、ウインナー、赤ワイン、裕太手作りのオートミールクッキー。
湯ノ沢峠の避難小屋で、最高のツマミと楽しむ。大菩薩縦走の疲れと充実感からか、あっという間に眠りについた。