【京都】癒しの仏像を求めて二尊院と願徳寺と穴太寺を巡る

2025/01/02

京都

二尊院の総門

二尊院

二尊院~天台宗~
京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
07
拝観時間 9:00~16:00
拝観料 500円
駐車場 あり(無料)

二尊院は百人一首にも詠われた小倉山の麓にある、紅葉の名所でも知られる名刹。総門をくぐり「紅葉の馬場」と呼ばれる参道を歩く。モミジと桜の樹が交互に植えられているので、夏の新緑も含めどの季節も楽しめそう。

二尊院の紅葉の馬場

二尊院の本尊は釈迦如来と阿弥陀如来の二尊となっていて、シンメトリーな感じが素晴らしい。奈良の仏師によって作られた二尊は重要文化財に指定されている。人生五訓として、あせるな・おこるな・いばるな・くさるな・おこたるな、という言葉があり、肝に銘じようと感じた。

弁天堂と鐘楼(しゅろう)の間の急な階段を登り、湛空上人のお墓を左に進むと、藤原定家などが百人一首を選定した場所とされている「時雨亭跡」がある。現在は何もないが、京都の街並みを見下ろせる絶景スポットだ。

時雨亭跡

普賢象桜に戻ると、お爺さんが柴犬を2匹連れて休んでいた。毎年二尊院に来ているそう。二尊院で二匹の柴犬に出会えたのはなんとなく縁起がいい気がする。大人しくて可愛い柴で、爺さんも渋めのナイスガイだった。 

二尊院のHP⇒https://nisonin.jp

願徳寺

願徳寺
京都市西京区大原野南春日町1223-2
075-331-3823
拝観時間 9:30~16:30
拝観料 400円
駐車場 あり(無料)

元は679年、持統天皇の願いにより向日市寺戸(むこうし)に創建された寺で大寺院だった。本尊は薬師如来で、現在は太秦の広隆寺に安置されている。後背の進んだ向日市寺戸の諸堂から、昭和37年に如意輪観音及び諸仏を勝持寺に移動安置。平成八年十二月に勝持寺より願徳寺に帰座された。

願徳寺の入口

インターホンを押し、拝観の旨を伝え境内へ。拝観料を払い本堂へ入ると照明のボタンがある。拝観が終わったらスイッチを消して出ること。

願徳寺の本堂

堂内には国宝の願徳寺本尊である如意輪観世音菩薩半跏像が安置されている。平安前期の作で、中国の渡来仏または渡来人作の二説がある。唐様式のイケメン仏だ。像高は88.2cmで榧の一木造り。

如意輪観世音菩薩の他には、薬師瑠璃光如来立像、聖徳太子二歳像が安置されていた。願徳寺の聖徳太子像は、今まで見たことのないくらい厳しい表情をしていた。江戸時代に描かれた青不動明王の絵もあり、堂内の壁に五色不動の説明もある。拝観寺院として京都で一番小さい寺だそう。 

穴太寺

穴太寺の総門

穴太寺~天台宗~
京都府亀岡市曾我部町穴太東ノ辻46
0771-24-08092
拝観時間 9:00~16:00
拝観料 300円
駐車場 あり500円

穴太寺の境内

全国的にも珍しい釈迦如来大涅槃像は鎌倉時代のものと伝わっている。この涅槃像は明治29年に本堂の屋根裏から見つかったという。本堂に祀ると当時の住職の孫娘の病が治ったという伝説があり、それから自分の病箇所を撫でると快癒するという信仰が生まれたそう。たくさんの信者に撫でられているから全身がピカピカに輝いている。

蓮華座を枕になんともすがすがしい表情で眠っている。横になる釈迦如来さんには信者からの愛溢れる手作りの掛布団がかけられていて微笑ましい。見てて飽きない釈迦如来涅槃像だった。

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