【湖南三山】常楽寺と長寿寺と善水寺の仏像を巡る【滋賀】

2024/11/01

滋賀

長寿寺本坊内のアート作品

常楽寺

常楽寺
滋賀県湖南市西寺六丁目5番1号
0748-77-3089
拝観時間 10:00~16:00
拝観料 600円
駐車場 あり(無料)

常楽寺の本堂

常楽寺は湖南三山の1つで西寺とも呼ばれ、栗東市と湖南市にまたがる阿星山(693m)の麓にある。寺伝によると今粛菩薩によって創建された阿星寺が始まりとされている。

本尊は木造千手観音菩薩像で30年に1度公開の秘仏。秘仏の収められた厨子の両脇には木造二十八部衆立像と雷神立像が祀られている。

内陣には数台の防犯カメラや拝観の注意書きなどが目立つように置かれていて違和感がかなりあるが、これは以前に仏像が盗難にあっているため。 

常楽寺の住職オススメ展望スポット

次世代に引き継ぎたい湖国の風景30に選ばれた寺。散策路にはたくさんの石仏があり、西国観音石仏巡りができる。石仏の11番から13番の間は、常楽寺の住職がオススメする絶景ポイント。石仏の13番に関しては、滋賀の眺望景観ポイントになっている。

常楽寺の「滋賀の眺望景観ポイント」

長寿寺

長寿寺
滋賀県湖南市東寺5丁目1-11
0748-77-3813
拝観時間 9:00~16:00
拝観料 600円
駐車場 あり(無料)

天平年間(729~749)に聖武天皇の勅命を受け良弁僧正が建立と伝わる古刹。常楽寺を西寺と呼ぶのに対し、長寿寺は東寺と呼ばれている。

長寿寺の山門

山門をくぐり参道の両側はモミジの並木になっていて、晩秋になると見事な紅葉となる。参道の右手には鎌倉時代の石造多宝塔と、重要文化財の弁天堂があり、さらに進むと正面に本堂(国宝)がある。

長寿寺の本堂

本堂の内部は、内陣が礼堂より一段低くなる平安時代の様式を残している。厨子に収められている本尊の子安地蔵菩産は秘仏で、行基菩薩の作と伝わっている。中尊の釈迦如来坐像は重文で座高1.8mで、定朝様の寄木造。右側には阿弥陀如来座像が安置され、平安時代作の1.4mの寄木造。その他、地蔵菩薩坐像や聖観音菩薩、増長天と多聞天の像も安置。

本堂脇の収蔵庫には、定朝様の丈六阿弥陀如来座像が安置されていて、像高は約3m。本堂左側には、白山神社の本殿がある。

長寿寺の地蔵曼陀羅

長寿寺の本坊内は、切り絵などのアート作品が多数展示されている。1万2000体の地蔵菩薩が描かれた地蔵曼陀羅は、凹凸があり目で見ずとも肌で触れて曼陀羅の世界を体感できる。

善水寺

善水寺
滋賀県湖南市岩根3518
0748-72-3730
拝観時間 9:00~17:00
拝観料 600円
駐車場 あり(無料)

善水寺の本堂

善水寺は滋賀県湖南市にある天台宗の寺院で、奈良時代の和銅年間(708年~715年)に元明天皇の勅願により創建された。平安時代の初期には伝教大師最澄によって再興され、薬師如来を本尊としている。

本堂は南北朝時代の再建で、昭和29年国宝に指定されている。本堂内にはたくさんの仏像が安置されていて、30体のうち15体が重要文化財に指定されている。
内陣に秘仏の本尊薬師如来と、梵天・帝釈天・四天王・十二神将が祀られている。

善水寺の善水元水

善水寺の由来は、最澄上人が寺の池水で桓武天皇の病気平癒を祈祷したところ、たちまち平癒したということから。池の名称は百伝(ももつて)の池と呼ぶ。善水元水は飲用可能で、100円でペットボトルを購入し持ち帰ることもできる。

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