皇海山は皇海橋からのルートを考えていたのですが、栗原橋林道が通行止めのため、庚申山側からしか行けない状態に。
ということで今回はロングコースの庚申山側から、念願だった皇海山を登ってきました。
皇海山
皇海山コースタイム
皇海山 標高1892m
1日目 6時間40分
銀山平(1:10)⇒一の鳥居(1:30)⇒庚申山荘(1:30)⇒庚申山(2:00)⇒鋸山(0:30)⇒不動沢のコル
2日目 7時間30分
不動沢のコル(1:00)⇒皇海山(0:40)⇒不動沢のコル(0:40)⇒鋸山(1:00)⇒六林班峠(2:10)⇒庚申山荘(1:00)⇒一ノ鳥居(1:00)⇒銀山平
銀山平から庚申山荘へ
銀山平の駐車場から皇海山登山スタート。
まずは林道を歩いて、庚申渓谷沿いを約1時間歩きます。ちょうどこの時期は紅葉が綺麗で天気も良く、いつもは苦手な林道歩きも気持ちよく歩けました。
「悲話を秘めた坑夫滝」という看板があり、滝はこの場所からは見えず。特に説明板があるわけでもないので、悲話がなんなのかは謎です。足尾銅山創業の頃の話なのだろうか。
巨岩がゴロゴロしている天狗の投石を越えると、一の鳥居が見えてきます。一の鳥居からは水ノ面沢沿いを歩いて行きますよ。
鏡岩という巨岩の前にベンチがあったのでここでサンドイッチを食べながら休憩。この鏡岩の前で、猿に嫁がせた娘と漁師の涙の別れがあったそう。
家庭円満を尊ふ「夫婦蛙岩」や、庚申山の守護神「仁王門」などの巨岩を見ながら進んでいきます。
猿田彦神社跡の先には分岐があり、梯子や鎖の多い難易度の高い「お山めぐりコース」というルートもあります。
今回はコースタイムが長いので、お山巡りコースはまた別の機会にしましょう。
庚申山荘を通過し、庚申山を目指します。ここからは鎖場やハシゴなどの急坂になってくるよ。
なかなか登りがいがあって楽しいです。足場もしっかりしているので比較的安全に登っていけます。
お山めぐりコースの分岐を庚申山方面へ。お山めぐりも楽しそうだから次回はぜひ!
庚申山
庚申山の山頂に到着。庚申山は「南総里見八犬伝」の化け猫退治の場として有名ですね。
周囲の展望は木々に囲まれていまいちだなと思っていると、庚申山の山頂で休憩していたお父さんから「もう少し北にある展望台の眺めが凄いよ」との情報を得て、先に進んでみます。
そして先を歩いていた祐太が、思わず声をあげます。
そこには日光の紅葉と、皇海山や鋸山の姿が雄大に広がっていました!
この展望の情報は仕入れていなかったので、とにかく絶景に驚きました。庚申山、最高です!
鋸山十一峰
庚申山からの絶景を楽しみながら北側展望地で休憩し、興奮しながら先へと進みます。
ここからは「鋸山十一峰」と名の付く稜線を歩いて行きます。鋸山十一峰は、庚申山・御岳山・駒掛山・渓雲山・地蔵岳・薬師岳・白山・蔵王岳・熊野岳・剣の山・鋸山の11峰のこと。
熊笹の登山道を御岳山、駒掛山、渓雲岳、と駆け抜けていきます。
地蔵岳と薬師岳を越え、白山に到着すると、
またもや絶景!この白山からの眺めも素晴らしく、日光を独り占めしてる気分になります!皇海山も近くに見えてるよ~。
鎖場の連続
白山から先に進みます。いきなり足場の見えない角度で鎖場の下りが。おお、まじか。
結構急ですが。足場が見えないと、やはり緊張感があるし、少し怖いです。見えない足場を探りながら、ゆっくりと下りていきます。
しかもこの鎖場が結構長いので、意外と腕力も使います。
先に鎖場をクリアし、そのあと祐太も慎重に鎖場を下りていきます。足元のアドバイスを伝えたりできるので、こういう場面に遭遇すると2人で良かったなと感じますね。
白山直下の鎖場を越えてからも、エグい鎖場は続きます。鋸山十一峰の鎖場の連続は、今まで経験した鎖場の中でもダントツで難易度があったし、怖さも感じました。
皇海山のコースにこんな熱い鎖場があったなんて・・・初めての山はちゃんと事前にリサーチして望まないといけませんね。
鋸山の山頂
長い梯子や鎖場をなんとか越えて、ようやく皇海山の手前のピーク、標高1998mの鋸山に到着しました。
白山からのルートが激しかったので、鋸山登頂はなかなかの達成感でしたね。鋸山の山頂からの眺めも最高!
日の入り時刻も迫ってきたので急ぎましょう。鋸山からの下りも鎖場で急角度!
西日のオレンジが稜線を照らして綺麗だったな。
とりあえず今夜は、鋸山から皇海山の途中の平地でビバーク。
念願の皇海山へ
夜中に獣の鳴き声や気配を感じながらも、無事に朝を迎え皇海山に早速向かいます。朝の鋸山がカッコいいぞ!
皇海山へは不動沢のコルで荷物をデポし、軽みで挑みました。皇海山の山頂まではずっと登りです。朝からハードだ~
険しい登りの登山道を駆け上がり、ついに標高2143mの皇海山山頂に到着!
皇海山の山頂には渡良瀬川の水源碑があり、様々なバージョンの皇海山の看板がありました。
ようやくたどり着いた皇海山の標柱に、嬉しすぎて思わず祐太は抱き着いていました。今回の登山は達成感が半端なかったよ。
鋸山から六林班峠へ
皇海山の山頂を満喫し下山します。帰りは再度、あの急峻な鋸山を登っていかなければなりません。
でも不思議なもので、昨日の鎖場の経験で身体が慣れたのか、案外緊張感や怖さもなく鎖場を登っていけてることに気づきます。経験って重要ですね~。
登りながら風景を楽しむ余裕も。皇海山は本当にいいとこだ♪
鋸山からは六林班峠へ向かいます。鋸山から女山に向かう稜線は気持ち良かったな。
六林班峠で休憩をとり庚申山荘方面へ。途中で軽く雨が降ってきたけど、体力的にも問題なく歩けました。
今日は雨だし、鋸山十一峰を巻いて正解でした。でも鎖場は本当に大変だったけど、なぜかまた行きたいと思ってしまう。不思議ですよね~
紅葉狩りを楽しみながら歩きます。途中で持参した柿を食べたり、なんだかんだで秋を満喫。
庚申山荘に着いた頃、綺麗な青空が。次回は庚申山荘を拠点にお山巡りかな。
ロングコースだけど皇海山は最高
銀山平に到着したのは17時30分で、もう辺りは真っ暗。
皇海山はなかなかハードなコースなので、庚申山荘に1泊して余裕を持った計画で楽しんだ方が良いですね。
疲れたけど楽しかったから、またぜひ皇海山にはきたいですね。鋸山まででもいいかも(^^♪