大朝日岳
大朝日岳コースタイム
大朝日岳 1泊2日
1日目 5時間55分
古寺登山口駐車場(2:15)⇒ハナヌキ峰分岐(1:50)⇒小朝日岳(1:50)⇒大朝日小屋
2日目 4時間20分
大朝日小屋(0:15)⇒大朝日岳(0:10)⇒大朝日小屋(1:20)⇒小朝日岳(1:20)⇒ハナヌキ峰分岐(1:15)⇒古寺登山口駐車場
1日目 5時間55分
古寺登山口駐車場(2:15)⇒ハナヌキ峰分岐(1:50)⇒小朝日岳(1:50)⇒大朝日小屋
2日目 4時間20分
大朝日小屋(0:15)⇒大朝日岳(0:10)⇒大朝日小屋(1:20)⇒小朝日岳(1:20)⇒ハナヌキ峰分岐(1:15)⇒古寺登山口駐車場
古寺鉱泉
午前6時、古寺鉱泉登山口からスタート。祐太が昔泊まったという古寺鉱泉「朝陽館」を通ります。雪の重みで建物が潰れかけています。現在は営業していないようだ。
以前まだ子供の頃に古寺鉱泉を利用した際、「あんたら山に来てんだから食べ物あんでしょ」とイヤイヤ対応されたというが…祐太の記憶はたしかなのか? 山小屋の主人は愛想が悪い、という自分のイメージ通りのエピソードで嬉しくなる。ただこの古寺鉱泉で出してもらった素朴な晩ごはんが、今までの宿のどの夕食よりも美味しく印象に残っているという。
そんな思い出いっぱいの古寺鉱泉だが、こうして廃墟になっているのはなんとも切ない。
一服清水
古寺鉱泉から大朝日岳へ向かう登山道は水場が豊富だが、今回の登山で一番美味しかったのが一服清水の水だった。ゴムホースをつなげて飲みやすくされてるのもありがたい。本当に冷たくて美味しかった。
古寺山
古寺山の山頂に立つと一気に視界が開けた。大朝日岳は雲に隠れていたが、小朝日岳や竜門岳など朝日連峰の稜線が素晴らしい。
この光景を見た時に、以前竜門小屋の主人が「朝日連峰はアルプスにも劣らない」と話していた事を思い出す。2000mない山々なのに、この絶景は見事としか言いようがない。
銀玉水
一服清水、三沢清水に続いての水場は銀玉水だ。この銀玉水も冷たくて美味しく、飲み過ぎて少し腹を下す。 そういや三沢清水はちょっと温かったが、たまたまなのかな?
大朝日小屋
大朝日小屋の小屋番さんは珍しく若い女性だった。山の小屋番はなんとなくムサクルシイ親父がやるイメージがあるが、今後は女性が小屋番をするのも普通の時代になっていくのだろうか。小屋には3、4組の登山者のみだったので、広いスペースをのびのびと利用でき快適だった。
大朝日岳の山頂
大朝日小屋から大朝日岳に向かう。前回は大鳥池から登り、竜門小屋で1泊して大朝日岳の山頂にたどり着いた。2日間とも雨や曇りでほとんど展望はゼロだったが、ヒメサユリやニッコウキスゲなどの色鮮やかな花々に癒されながら歩いた事を思い出す。大朝日岳の山頂に向かうと、誰も人はいなく貸切状態。
北側は雲がかかっていたが、西から南側の景観を楽しめた。三百名山のひとつ祝瓶山が見える。祝瓶山から大朝日岳の展望も良さそうなので次回登ってみよう。
山頂から小屋に戻る頃に、北側の視界が開けてくれたのは有難い。
朝の大朝日岳
大朝日岳山頂は、全方位の展望がしっかり確認できた。朝日稜線から月山や葉山も見える。葉山は気になる山なので次回だ。
1時間ほど山頂に滞在し、大朝日岳を満喫した。以東岳から縦走してきたという夫婦は山頂から小国側に下り、そのまま飯豊を縦走して帰るという。なんと素敵なルートだろう!そのうち朝日&飯豊のダブル縦走をのんびり行ってみたい。
奥羽山脈に接して太平洋に出でる日の荘厳をわが生涯の奢りとぞする。太平洋に日は昇りつつ朝日嶽の大き影日本海のうへにさだまる
山形出身の歌人、結城哀草果(あいそうか)の残した歌だ。 朝日に照らされた大朝日岳の影が、日本海側の山肌に浮かんでいる。ブロッケン現象も起こり楽しい時間を過ごす。
朝日連峰の雰囲気は本当に素晴らしい。日本アルプスもいいんだが、東北の山が持つ全体の柔らかな感じが心地よい。なんとなく緩さを感じる東北の山に惹かれるのは、年齢的なものなのか性格的なものなのか。
全国いろんな山を登っていくことにより、自分に合った山の傾向も見えてくるのがまた楽しい。
金玉水
天気が良すぎて大朝日岳からの下山が惜しい。とりあえず中岳の手前まで行き、大朝日岳の山容をしっかり目に焼き付ける。
金玉水で極上の水を飲みながら感慨にふける。前回の朝日連峰縦走では、大朝日岳には雨も降っていてほとんど滞在せず、とにかく朝日鉱泉に早く到着したいと思いながらただ歩いていただけだった。ボヤけたキャンパスに大朝日岳というパズルのピースがはまった。中岳から以東岳のピースはまた次回で!