みどりやの笹子餅を買って笹子雁ヶ腹摺山に向かう
笹子雁ヶ腹摺山の登山前、国道20号線の甲州街道を大月から笹子川沿いを車で走り、JR笹子駅の手前付近にある「笹子餅 みどりや」に立ち寄ります。前回も笹子雁ヶ腹摺山に登る際に立ち寄った和菓子屋さんです。
前回の登山では天気が崩れそうだったので、笹子雁ヶ腹摺山の登頂は断念したものの、しっかり途中の登山道でみどりやの笹子餅だけは完食してきました。
その時の笹子餅の味が忘れられなく、笹子雁ヶ腹摺山のリベンジには当然「みどりや」さんの笹子餅を持って山頂を目指します!
前回も駐車場の位置がわからなく、少しみどりやさんの店から遠くの路肩に車を停めて、歩いて笹子餅を買いに行きました。今回は向かいの工場の前に車を停めようとしましたが、なんとなく店側の前に車を移動しました。
笹子餅の5個入りを買い、笹子雁ヶ腹摺山を目指します。
みどりやさんの情報はコチラ⇒https://tabelog.com/yamanashi/A1905/A190501/19003765/
矢立の杉は杉良太郎さん運命の地
みどりやで笹子餅をゲットして、笹子雁ヶ腹摺山へ向かいます。甲州街道を甲府方面へ走り、笹子トンネルの手前で左折し日影笹子線に入ります。
冬季期間は「矢立の杉」の先でゲートが閉まっていて、車で先には進めません。前回はもう少し先にある、笹子隧道というトンネルの前にある登山口の駐車場に車を停めて登っています。
なので今回は「矢立の杉」の入口から笹子雁ヶ腹摺山を目指します。矢立の杉の駐車場ですが、3台ほど停められそうなわずかなスペースがありました。
杉良太郎さんが運命の地と定めたという「矢立の杉」から、今回の笹子雁ヶ腹摺山への登山スタート。
入口から100mほど進むと、杉良太郎さんの楽曲「矢立の杉」の歌碑と、杉良太郎さんが建立した「身代わり両面地蔵菩薩」が安置されています。
歌碑の脇には「ゼンマイ式音声ガイド」があり、手動でハンドルを20回転させると「矢立の杉」の楽曲や音声ガイドが楽しめます。
身代わり両面地蔵菩薩
「身代わり両面地蔵菩薩」の正面は杉良太郎さん本人の顔になっていて、裏面は優しい女性の顔になっていると説明書きがありました。
建立10周年の式典で、伍代夏子さん本人が「裏面のモチーフは私」と語っていましたね。
台座には「自分のために生きる虚しさ 人の為に生きる幸せ」という、杉良太郎さんの言葉が刻まれていました。このような境地に立てる人は素晴らしいですね。
天然記念物である矢立の杉
矢立の杉は昔から有名で、武士が出陣する際に矢をこの杉に射ち武運を祈ったとのいわれがあり、山梨県の天然記念物に指定されています。
矢立の杉の前には、ゆったりくつろげるデッキもあります。
矢立の杉から笹子隧道へ向かう
身代わり両面地蔵菩薩の脇にある道を進みます。甲州街道の道標がいい感じです。
小さい沢を越え、ポカポカな陽気を感じながら尾根道を歩きます。
車道に合流して10分ほど歩くと笹子隧道に到着します。
笹子隧道の右側が、笹子雁ヶ腹摺山の登山口になっていて、10台以上は停められる駐車場もあります。ここから笹子雁ヶ腹摺山リベンジのスタートです!
笹子隧道登山口から笹子雁ヶ腹摺山に向かう
バリエーションルートを歩いてきたという地元のグループとすれ違いました。パイプをくわえたニッカポッカのお父さんが渋くてカッコよかった。いつまでも元気に山を楽しみたいなと、改めて感じます。
笹子雁ヶ腹摺山の「尾根道」と「新道」の分岐。まだ元気なので迷わず尾根道ルートを選択します。前回はこの分岐から少し上った辺りで、みどりやの笹子餅を食べて美味しさに感動し引き返しています。
途中で富士山も確認できましたが、霞がかってハッキリは見えませんでした。
笹子雁ヶ腹摺山の登山道は、基本的には道幅は広く歩きやすいんですが、よそ見して足を踏み外した際は下まで転がり落ちてしまう危険な箇所が何か所かありましたね。気を付けて歩きましょう。
笹子雁ヶ腹摺山の山頂
巨大鉄塔を越えて最後の上りを終えると、標高1357mの笹子雁ヶ腹摺山の山頂に到着です。
そこまで広くない山頂に、標柱や標識がやたら立ち並んでいます。笹子雁ヶ腹摺山は大和の十二景でもあるみたい。
途中で何とか見えた富士山も、笹子雁ヶ腹摺山の上では確認できず。でも本社ヶ丸や大菩薩山系の眺めは楽しめたので十分です。葉っぱのないこの時期は大菩薩側の展望も良く見えて、今回のタイミングで笹子雁ヶ腹摺山を登って正解だったのかも。
山頂にはベンチが一つだけありました。誰もいなかったのでベンチを独占し笹子餅を食べます。
やはり間違いない美味しさ。あんこは甘すぎず、蓬の香りが漂う餅との相性は抜群。なんだかんだでペロッと食べてしまう恐ろしい食べ物がこの笹子餅。10個入りでも余裕で食べられそうなところがまた憎い。
笹子餅を堪能して下山です。笹子餅のおかげで良い休憩になり、足取りも軽やかになっています。
帰りは新道を取ってみました。登山道は平坦で楽ですが、道幅がザレていたりするので注意して進んでね。
レトロなデザインの笹子隧道。この辺の山の道標に使われているデザインは、この笹子隧道なのでしょうか。猿橋だと勘違いしていました。
君は人のために死ねるか
再度、矢立の杉に戻ってきました。雰囲気の良いところで癒されます。
杉良太郎のイメージいえば「君は人のために死ねるか」です。あの曲の存在を知ったのは、小堺一樹と関根勤のラジオ「コサキンでWAO」でした。凄まじい破壊力を秘めたあの曲を、コサキンの2人が面白おかしくちょいちょいネタにするのがたまらなく好きでした。
やはり楽曲が強力なのか、伝説の深夜番組「夢で逢えたら」で松ちゃんとナンチャンがこの曲を歌って登場するスナフキンズというキャラのコントも好きでした。一度聞くと耳に残って離れないスナフキンズの元ネタは杉良太郎さんだったんです。
矢立の杉でそんなことをふと思い出しました。思春期に強烈な印象を与えてくれた杉良太郎さんの運命の地に、今こうして立っているのもまた運命なのでしょうか。