瀧山寺
瀧山寺~天台宗~
愛知県岡崎市滝町字山籠107
0564-46-2296
拝観時間 9:00~17:00
拝観料 400円
駐車場 あり(無料)
本堂の内陣には本尊の薬師如来坐像と日光月光菩薩が安置されていて、50年に一度の御開帳という秘仏。住職は座高160cmの薬師如来を初めて見たとき、こんな仏像がこの堂内にあったのかと驚いたそう。
そんな秘仏の薬師さん、GWに御開帳されるそうだ。外壁工事中の瀧山東照宮拝殿の公開に合わせるらしい。今後は御開帳の頻度も高めていくそうだから、またタイミングが合えば拝みに来たいと思う。
瀧山寺の裏にあるのが日吉山王社本殿。さらに奥には稲荷大明神や水体薬師如来が祀られ、祠には味のある石仏も安置されていた。表情が穏やかで癒される。
さらに奥には水体薬師如来があり、飲むと健康になるといわれる聖なる薬師如来様の水がひっそりと湧いている。
運慶と湛慶の傑作仏
宝仏殿入口から少し入ったところに2体の十一面観音立像が安置されているが、右側が観音堂本尊の仏様で、今までは秘仏だったとのこと。右側の十一面観音はその御前立で、非常に綺麗な気品ある仏像。細部が快慶の仏像の多くは表面を金箔の文様で美しく飾る截金(きりかね)技法が用いられ、瀧山寺の十一面観音も截金を確認。快慶作の可能性がありいろいろ調べた結果、残念ながら快慶の作品ではなかったが、慶派の作品であることは間違いないらしい。胎内に入れるものも仏師によって異なり、運慶は厳選したものを入れるタイプで、快慶は詰め込むだけ詰め込むタイプらしい。仏師それぞれのセンスがあって面白い。
瀧山寺宝仏殿には運慶とその長男である湛慶(たんけい)の共作の仏像が安置されている。聖観音立像、梵天立像、帝釈天立像の三尊像だ。源頼朝の供養のために祀られていた像で、聖観音の胎内には頼朝の髪の毛と歯がX線写真で確認できる。
三体とも国宝級の仏像ではあるが、重文の理由が「色が塗られているから」とのこと。江戸時代に塗り直されたそう。国宝に指定されるには、塗られた塗料をはがし当時のままの質感に戻す必要があるらしい。しかしその作業には莫大な費用がかかる。当時の運慶仏を見てみたいが、今のままの姿も魅力的だしなかなか難しい問題だ。住職さんの立場ならなおさら悩むだろう。住職さんの息子さんだろうか、いろいろ熱心に話を聞かせてくれた。寺の運営も簡単ではないと感じる。宝仏館だけでもなんだかんだで1時間30分滞在してしまった。さすが運慶仏だ。
愛知で立ち寄ったところ
・きらく食堂
・海津温泉 空舟の湯
・道の駅 立田ふれあいの里
・ル・シュプレーム栄生本店
・食事処よって味りん
・ガーデンガーデン豊橋本店