朝日連峰は、標高は2000mないにも関わらずアルプスばりの山容を誇り、高山植物も楽しめる東北屈指の山塊です。
過去に丹沢主稜を縦走した事がありますが、未踏である山形県の山脈を縦走するプランは、丹沢主稜を縦走するのとはまた趣きが違ってワクワクしてきます!
ただし、天気は3日間くもりの予報・・・
朝日連峰縦走!まずは新宿から鶴岡へ向かう
朝日連峰縦走コースタイム 標高1870m(山形)2泊3日
9:30大鳥登山口~(90分)~11:00七ツ滝沢橋~(145分)~13:25大鳥小屋
バスタ新宿から夜行バスで鶴岡へ
今回は新宿から夜行バスで鶴岡へ向かいます。久々の新宿駅南口、バス乗り場の「バスタ新宿」へ。
なんと電車で新宿駅に着いて、外に出る事なくバスターミナルへ直結!駅ビルのフロアがすでにターミナルになっているんです。新宿はどんどん進化を遂げていますね!
鶴岡駅から大鳥登山口へバスとタクシーで移動
鶴岡に到着。バスが来るまでしばらく時間があったので、少し遠かったけど、鶴ヶ城公園まで観光がてら歩き、朝食にします。鶴ヶ城公園から見える山が、方角的に朝日連峰かな?
鶴ヶ城公園から鶴岡駅に戻り、バスで「市役所朝日庁舎前」で下車。そこから予約していたタクシーに乗り換え、大鳥登山口まで移動します。
途中「朝日屋旅館」に立ち寄り、登山計画書を提出するシステムになっています。
ドライバーのお母さんが、旅館のスタッフの方と喋る声が聞こえてくる。標準語っぽい車内の喋り方とはガラッと変わり、バリバリの山形弁に変わっていたのが楽しかった。
大鳥登山口から朝日連峰縦走スタート
9時30分、大鳥登山口に到着。登山口の駐車場には釣り人や登山者の車が7台停まっていました。そして残念ながら、到着とほぼ同時に雨が降り出しました。
大鳥登山口を出発します。大鳥川沿いを歩いて行きますが、基本的にアップダウンは特にないルートです。
空はたまに晴れ間が見えたり、多少の期待感もありましたが、大鳥小屋への道中は最後まで曇り時々雨。ブナ林の道を進んでいきます。
途中で冷水沢や七ツ滝沢にかかる吊橋を渡ります。雨で濡れているせいもあってか、結構緊張感のある吊橋でした。
水場は豊富で、七ツ滝沢の吊橋の手前や、七曲りなどにあるので安心です。
大鳥小屋(タキタロウ山荘)に到着
小屋の外には、濡れたレインウェアをかけておく小屋もありました。
今日の宿泊客は私たち含めて15人ぐらいだったかな。150人収容の小屋なんで、広々と泊まれてラッキーです。
広々とした大鳥小屋の2階で、とりあえずビールとナッツ類で乾杯します。早く小屋に着きすぎたので、少しだけ昼寝してました。
少しと言いながら、起きたら18時。結構寝てました。せっかくなので大鳥小屋の外のテーブルで晩御飯です。この日のメニューはペンネアラビアータとウインナーをつまみに赤ワイン。
登山客の方々も静かに、それぞれの時間を楽しんでいるような感じでしたね。いい時間を過ごせました。
ちなみに大鳥小屋にはテント場もあります。車で大鳥登山口まで来てのんびりテント泊するのもありですね。
大鳥池のタキタロウ伝説
大鳥小屋の前には大鳥池があります。大鳥池では釣りをしている人たちもいます。
この大鳥池には、「タキタロウ」という巨大魚が生息している伝説があるらしいんです。ロマンに満ち溢れてますよね。釣り人たちは、このタキタロウを求めて大鳥池にやってくるんです。
釣りキチ三瓶とタキタロウ
漫画「釣りキチ三瓶」でもタキタロウは題材になっていました。「O池のタキタロウ」という回ですね。
大鳥池のタキタロウをルアーで釣りあげようとする三瓶。そしてついに1m以上の巨大魚がルアーにヒット!しかし、タキタロウらしきその巨大魚に、三瓶は体ごと池に引きずり込まれてしまいます。引っ張りまわされる三瓶。
危ないから釣竿を手から離せばいいのにと、幼い頃は思いましたが、釣りキチにとって釣竿は命と同じぐらい大事なものなのでしょう。絶対に釣竿を離さない三瓶が頼もしいです。
池の枯木に飛び移り、再び巨大魚と対峙しますが、残念ながら巨大魚をバラしてしまいました。そんな三瓶vs巨大魚の激闘の場所でもある大鳥池です。もうロマンしかありませんよね。
早めに大鳥小屋に着き1泊するのであれば、釣竿持参でタキタロウ伝説を体感するのも楽しそうです!次回はそんなプランで来てみたい。