大雪山縦走の最終日は、いよいよゴールのトムラウシ山を目指します。長かった縦走も今日で最後かと思うと、なんだか寂しい。
ヒサゴ沼の雪渓
トムラウシの日本庭園
ヒサゴ沼の雪渓を登り切り稜線に出た。チングルマが咲く日本庭園を歩く。岩々な庭園だが、木道もあり歩きやすい。ロックガーデンの光景も圧巻で、もう日本っぽさを感じない素晴らしい庭園だ。
癒しのナキウサギ
ゴロゴロの岩のどこかから、ナキウサギの鳴き声が聞こえてくる。鳴き声の方に顔を向けるが、ナキウサギの姿は確認できない。他の登山者も同様で、可愛い鳴き声に翻弄されてしまっている。そんな中、祐太はナキウサギを2度確認したというからさすがだ。ナキウサギは非常に可愛らしい姿をしていたそうだ。爺ちゃんと婆ちゃんが会いに来てくれたのかもしれないねと、なんとも粋なことを言う祐太だった。
長かった大雪山縦走もついにトムラウシ山を通過する。なんだか感慨深くなる。北沼を右にしてトムラウシ山の山頂へ最後の上りだ。
トムラウシ山に到着
とうとうトムラウシ山の山頂に到着! トムラウシ山の頂から旭岳や白雲岳、忠別岳を眺める。なんだかんだであっという間にここまで来たな。西側にはオプタテシケ山、美瑛岳、十勝岳が綺麗に見える。
「トムラウシ」とは、アイヌ語の「トㇺラ・ウㇱ・イ」(緑色の藻の一種が群生するところ)に由来しているそうで、本来はこの山を源流とするトムラウシ川を指した地名だそう。オプタテシケ山はアイヌ語で「槍がそこにそり立っている山」または「槍がそれた山」など諸説あるそう。次回はそんなオプタテシケを含む十勝連峰を攻めたいと思う。
トムラウシ山からの下山でバテた
トムラウシ山からの絶景を堪能し、前トム平から長い下りを歩く。暑さに少しずつ体力が消耗していく。沢沿いを下り、ようやく水場に到着!まさにオアシス!最高に癒されるひとときだった。
12:30頃に水場を出発。行動食はちょいちょい摂ったつもりだったが、途中で祐太がバテてしまった。食欲がなかったり、おなかが空いていなくても、エネルギー源として糖質はしっかり摂らないといけない。今回の縦走で最大の反省点だ。体が動かず、今回の宿であるトムラウシ温泉・東大雪荘には17:00前にようやくたどり着いた。とにかく無事に戻れたことが嬉しい。
トムラウシ山から下山後
東大雪荘にチェックインし、まずは4日ぶりの風呂に入った。トムラウシ温泉の最高のお湯に浸かり、大縦走の疲れが一気に消えてなくなった。さらに豪華な夕食と美味しい酒。4日間の縦走を振り返りながら、北海道最後の夜を過ごした。
新得町は蕎麦が有名という事で、新得駅前の蕎麦屋「そば処みなとや」でランチ。ちょうど昼時で席は満席だったが、あいにく並ぶことなく入店できた。もりそば600円のおろしそば750円、最高の味で大満足。
新得駅でレンタサイクルを利用し、新得周辺を走ってみた。食後の運動に自転車を走らせ、食後のデザートでも食べに行こう。「共動学舎 新得農場」の中にあるミンタラというカフェでプリンとソフトクリームを食べる。北海道は何を食べても美味しい。
新得で蕎麦とソフトクリームを食べ上機嫌となり、もう少し新得の街を散策しようと考え、SL広場から狩勝ポッポの道を自転車で走ってみた。狩勝ポッポの道は、昭和41年に廃線となった旧国鉄狩勝線跡を整備して作られた、約10㎞の歩行者・自転車・乗馬などのための散策路。緑が気持ちよく、自転車でどんどん走り続けたくなる。北海道ガーデン街道を新得駅方面に戻る。道路脇には白いそばの花が咲き、新得の心地よい風を感じながら走る。新得サイクリングに大満足し、新得駅から帯広駅へ向かう。そしてバスで帯広空港へ。
初の北海道登山は最高の思い出となりました。まだまだ行きたい山はたくさんある、魅力満載の北海道。次回はどこに行くことになるのか、楽しみがまた増えました(^^♪